スロヴェニアで最も多くの人が訪れる教会「聖母マリア教会」がこの町にあります。
教会は決して大きいわけではないのですが、教会のサイズからは想像できないほどの大きな駐車場があり、僕が訪問した際は屋根付きのステージと椅子が設置されていました。教会内右奥に祀られているマリア様の祭壇がこの教会を訪れる人々の目的です。家族や友人の病気や怪我の回復祈願にここを訪れるのだそう。祭壇の周りの壁には所狭しと感謝のメッセージと写真、松葉杖などなどたくさんのものがおさめられていました。教会が多分この町の唯一の見どころですがそれでも訪れる価値のある町です。
聖母マリア教会(The National Shrine Mary Help of Christians at Brezje)外観
大雨の日に訪れましたが、静けさの中にたたずむ姿は美しく息を飲みました。
中に入るとひんやりとした空気が堂内を満たしています。
この空気と静寂が僕はたまらなく好き。
加えて教会は意匠を凝らした作品がたくさんある、その意味でも大変魅力的な建物です。まちづくりを前提に街並みの区画は日本も大いに見習うべきだと考えます。
聖母マリア祭壇
この祭壇を取り囲むように回廊があるのですがその壁面には感謝のメッセージや写真が山のように隙間なく並べられていました。マリア様とそれを取り囲むようにあふれるメッセージたち。言葉では語り尽くせないくらいに魅力的で素敵な場です。
ステンドグラス
教会内のステンドグラスの中でこの1枚が特に目を引いたので。
どの教会を訪れても思いますが、純粋に建築物として芸術品として素晴らしいものが多く、ついつい立ち寄ってしまいます。日本でいうと寺社を尋ねるイメージです。美しいもの素晴らしいものは言葉や文化を超える、改めて思います。また、教会は誰に足しても開かれた場所であること、扉を開けて中に入ると教会の多くは石造りなので夏場でもひんやりとして静寂の空間が待っています。その中に一歩足を踏みいれると思わず祈りをささげたくなります。